冷えと血流の関係。末梢循環不全とは?

体が冷えると血液循環が悪くなりますが、その冷えを放っておくと末梢循環不全を引き起こします。末梢循環不全とはどんな症状なのでしょうか。

 

末梢循環不全とは

心臓から排出される血流を動脈と呼んでいます。それに対し全身を流れた後、心臓に戻る血流を静脈と呼びます。血流は全身の隅々まで酸素や栄養を運び、各臓器から排出された老廃物を受け取り、循環する役割があります。血流は各臓器の代謝需要に応じて流量が調節されていますが、心臓や脳のような重要器官の血流を優先的に行うように体はできています。重要器官の血流を優先的に行うには、生存に直接必要ではない臓器の血流が代償されます。末梢循環不全とは血液が末梢に行かなくなり、毛細血管の酸素交換が低下する状態の事を言います。体の各部は血液が運んでくる酸素や糖分などをエネルギーに変えて働いているため、流れてくる血流が減るとその部分は上手く動かなくなったりもします。

 

冷えると血流はどうなるのか

血流には栄養素や酸素の他に、白血球や免疫物質が含まれています。白血球には病気から体を守る働きがあるため、血流に乗って体内をめぐる事により、体内の細菌や異物のチェックや、それらから体を守ろうとする働きもあります。血流が悪いと言う事は、免疫システムがスムーズに働かないと言う事になります。寒いと血のめぐりが悪くなるとよく言われますが、慢性的に冷えが続くと低体温になってしまうため、体のいたるところに不調を感じるようになってしまいます。

 

まとめ

血流には、各臓器が必要とする酸素や栄養素を運び、生命を維持していくための重要な役割があります。血流が悪いと基礎代謝が低下し、免疫力も低下します。低体温の人は血流が悪いため、末梢循環不全を起こしやすく、また体に様々な不調を起こしやすくなります。

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