若年性更年期障害とは?低体温との関係は…

若者たち

閉経前後の40-50代の症状といわれていた更年期障害ですが、近年は若い女性にも同じような不快症状が現れる「若年性更年期障害」が問題化しています。無理なダイエット、過度の運動、ストレス、睡眠不足のほか、体温が36度以下という低体温が大きな原因の一つになっています。若年性更年期障害の怖さを、低体温との関係から探ります。

若年性更年期障害とは

日本人の閉経年齢は52歳前後といわれます。この時期になると、卵巣機能は老化して、卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減少します。ところが脳の下垂体からは分泌するための指令が出され続け、ホルモンのアンバランスが起こります。そのため、精神不安定やほてりなどの精神的身体的な不快症状が現れるのです。これが更年期障害です。いっぽう若年性更年期障害は、汗が吹き出たり、イライラしたり、気持ちが沈んだりするという症状は同じでも、閉経による更年期障害とは全く異なる状態です。稀に早発閉経という病的なケースがりますが、ほとんどはストレスなどによって女性ホルモンが低下したり、自律神経が乱れて、月経不順や無月経が起こってしまうのです。極端なダイエットや、職場や家庭などでの強いストレス、激しい運動、喫煙などが主な原因と考えられていますが、低体温による卵巣の冷えも大きな原因として最近注目されています。

低体温の影響

卵巣の働きにとって一番の大敵は冷えです。子宮や卵巣の働きは、血行がよくて温かい状態で活性化します。常に36度以下の低体温という状態では、卵子の元となる卵胞が育たず、卵胞が分泌するエストロゲンという女性ホルモンの量も少なくなってしまうのです。エストロゲンは卵子が着床しやすいように子宮内膜を厚くする働きのほか、精神を活発にしたり、骨量減少を抑制したり、身体全体の免疫抑制の働きをしています。このエストロゲンが減少することで、血管が必要以上に拡張して、人によってのぼせやほてり、発汗が現れてしまうのです。このような若年性更年期障害の症状を放っておくと、不妊症になってしまったり、治療しても回復しなくなることもあるため、原因の早期発見と早期治療が大切です。何よりもまず、低体温を改善することが肝心です。子宮や卵巣のある下腹部を温めたり、血行を良くするために軽い運動をしたり、入浴や食事などで体温アップを図りたいものです。

まとめ

低体温による卵巣の冷えは女性にとって危険信号です。若年性更年期障害のような不快症状を一刻も早く改善するためにも、体温を上げて卵巣の血行を良くすることが先決です。卵巣機能を活性化することで、女性ホルモンや自律神経のバランスがとれた快適な身体を手に入れたいものです。

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