【質問】男でも低体温症になるんでしょうか?

男性だから低体温とは無関係!?そんなことはありません。近年は労働環境の変化などで男性でも平熱が35度台の低体温で悩んでいる人が増加傾向にあります。男性の低体温の場合、身体が冷えるという自覚症状がないまま身体の内部まで冷えて、様々な身体の機能不順を引き起こしてしまいます。生活習慣病やガン、低体温症を誘発しやすい低体温の怖さを解説します。

危険な男性の低体温、低体温症

低体温は高齢者や女性特有の症状と思われがちですが、男性も油断大敵です。女性はホルモン分泌が複雑に変化するため低体温になりやすい傾向があるものの、手足の冷えなどで低体温や冷え性を自覚しやすい特徴があります。ところが男性は、自覚がないまま身体内部や内臓で進行しやすいため、危険度が高いのです。しかも自覚があったとしても体温を上げる対処をしない人が多いことも問題です。男性に多い生活習慣病の多くは、低体温と深い関係があると考えられています。男性の低体温は、まず腎臓機能を弱くします。さらに自律神経、肝臓、副腎などの働きを乱し、腰痛や性欲減退、心血管疾患などにも影響が出てきます。また体温35度では、免疫機能が低下してガン細胞がもっとも活発になるため、ガン発症につながりやすいのです。低体温症は、低体温とは異なり、寒冷環境などで急激に体温を奪われることで身体の内部温度(直腸体温)が35度以下になった状態をさします。体温維持機能を超えて体温低下が急速に進行し、身体機能不全を起こして凍死に至る疾患です。代謝機能が鈍っている低体温の人の場合は、飲酒後の路上睡眠など日常的な寒冷環境などでも発症し死亡に至るリスクが高いのです。

加齢による低体温

低体温の要因は、ストレスによる血液循環の悪化、飲みすぎ・食べ過ぎ・タバコなどによる動脈硬化がひきおこす血行不順などですが、加齢もそのひとつです。加齢により男性もホルモンが減少して50歳後半から更年期障害が起こりはじめます。老廃物排出に関わる腎臓の機能も低下し、内蔵機能や体温調節をコントロールする自律神経失調症も多くなります。特に自律神経の乱れから低体温になりやすく、近年は若年化の傾向があるのです。低体温になると免疫機能が低下して風邪をひきやすくなるほか、アレルギー症状がでやすくなり、基礎代謝が低下してやせにくく、体内の酵素が活発に働かないため栄養の吸収が悪く疲れやすいなどの症状とともに、様々な病気を引き起こします。この悪循環を断つ鍵は、基礎代謝アップにあります。基礎代謝を担う筋肉を増やして体温アップを図ることが健康への好循環の弟一歩です。

まとめ

男性の低体温は女性の低体温より要注意!たんなる体調不良に潜む男性の低体温は、気づきにくいために生活習慣病やガン発症、低体温症などを招いてしまう、あなどれない症状です。様々な病気が現われる前に、自身の平熱を知り、1度でも体温アップを図ることが肝心です。

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