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人間だけじゃない!ペットでも低体温になるんです!

冬になるとハムスターの仲間は冬眠するし、犬は寒さも平気だから…ペットは寒さに強いと考えがちですが、実はペットも寒冷状態に放置されると低体温になってしまいます。人間だけでなくペットでも、低体温症は死につながる危険な症状なのです。なぜなのか、低体温の知られざるこわさに迫ります。

ペットの平熱と低体温

犬や猫、ハムスターなども人間と同じ恒温動物ですから、寒暖の差にかかわらず体温を一定に保つ体温調節機能が備わっています。ところが、長時間寒冷状態にさらされると、人間と同様にペットも体温調節機能の限界を超えて熱放出が追いつかず、体温がどんどん低下してしまいます。これが低体温症です。犬の平熱は約38.5度、猫は39度、ハムスターは37-38度など、人間に比べて体温が高い特徴があります。犬を例に挙げると、体温が32-35度に下がると低体温症の軽度発症とされ、震えなどが起こり始めます。体温が30度前後になって病院へ駆け込んでも蘇生は難しいと言われます。36-37度台でも元気がない場合は、毛布やタオルにくるんで早めに動物病院へ連れて行くことが大切なのです。一般的には、出生時、幼少期は体温調節機能が未発達で、老齢期はその機能が衰えているため低体温になりやすい傾向があります。猫は、精神的なショックを受けたり突発性のケガなどでも、低体温症になることがあります。また代謝異常などの病気のときにも体温の低下に気をつけなければなりません。

ペットの低体温予防と対処

ペットの低体温症を予防するためには、幼少期や高齢期に入ったら、外で飼育していても冬場は就寝時に家の中へ入れる、毛布を一枚増やすなど寒さから守る工夫が必要です。また熱代謝を上げるために、運動やえさ不足になることが無いように注意したいものです。ハムスターは、日本の冬に対応できる動物ではないと知っておきましょう。冬場には飼育環境が5度以下にならないように小動物用ヒーターを使う、ケージを床から高いところに置く、人間の就寝時間は冷えこむので、毛布やダンボールでケージを覆うなどの工夫が必要です。飼育下のハムスターは冬眠しませんから、疑似冬眠は低体温症の状態と考えられます。もし、ペットが低体温で元気がない場合は、急激に暖めてはいけません。動物のその状態の体温より少し高めの温度で徐々に暖めることが肝心です。毛布や布団でくるむ、湯たんぽを寝床に入れるなど、身体を温めながら病院へ連れて行きましょう。

まとめ

今やペットも大切な家族の一員、寒い季節の健康管理には特に気をつけたいものです。身体が人間より小さい分、低体温症の進行が速いので寒冷下にさらさないことが大切です。また、日ごろから体温を計る習慣をつけておくと、ペットの異常を早期に発見できます。