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免疫力と低体温の深か~い関係について解説

免疫力は、さまざまな病気から身体を守っている自己防衛機能のことです。ウイルスや細菌など外敵を撃退して身体を健康な状態に保っているのです。風邪など病気による発熱や、低体温はガンにかかりやすいなど、免疫力と人間の体温には深い関係がありました。

 

免疫力と低体温

免疫力とは、体内にあるさまざまな免疫細胞が協調して働いて、体内で日々発生するがん細胞や外から侵入する細菌やウイルスを退治する能力のことを指しています。免疫細胞の代表的なものは血液中の種々の白血球で、体内をめぐりながら外敵や異常を常に監視して攻撃し排除することで、病を未然に防いでいるのです。この免疫力は、加齢とともに低下します。さらに近年は低体温による免疫力低下が問題になっています。50年前の平均体温36.89度に対し、現在は36.20度です。また平熱35度台の低体温の人が増えています。体温35度では、白血球一族のリンパ球などは動きが鈍くなりガン細胞がもっとも活発に増殖することがわかっています。免疫細胞は体温が高いほうが活発に働くのです。

 

体温をあげる効果

体温が平熱より1度上がると免疫力は5-6倍アップするといわれます。実験でも36度よりも37度前後の方が酵素が活性化し細胞活動が上がる、またガン細胞は39.3度を超えると死滅するという結果がでています。病気になると発熱するのは自己防衛のためなのです。免疫力を高めて病気を防ぐいちばんの方法は、体温を上げることです。体温を上げることで、免疫細胞を活性化させることができるのです。体温を上げるには、体内の基礎代謝を高めることが肝心です。体内で熱エネルギーを作りだすのは筋肉です。運動や肉体労働をすることで筋力を増強してからだの代謝を増やすことで体温を上げることができます。身体を温める入浴などでも、一時的に体温を上げリンパ球を活性化させる効果があります。代謝を促す自律神経を正常に働かせるためにストレスを溜めないこと、身体を温める食事にも気を配りたいものです。

まとめ

体温が高くなることで活性化する免疫力。微熱と思われている37度も、50年前は平熱の範囲で、免疫力も高かったといえます。現代病ともいえる低体温は、せっかくの免疫力が活躍せずに眠っている状態です。体温アップすることで、自己防衛機能を目覚めさせ、身体を活性化することができるのです。