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【Q&A】もし子供に低体温の症状が現れたら?

遊ばずにじっとしている子、すぐにかっとなる子など、身体が弱いだけでなく情緒が不安定な子供も近年増えています。このような子供は、身体が冷えているため自律神経の働きがうまく機能せず、疲れやすく情緒不安定になりやすいと考えられます。低体温を克服し、子供らしい元気を取り戻すためにはどうしたら良いのでしょうか?

子供なのに低体温

子供の平熱は36.5~37度前後で、成人より基礎代謝が盛んなため平熱が高い特徴があります。ところが近年は、運動量が大幅に減少し、身体を動かすことで熱エネルギーを作り出すことを充分に行っていないため、平熱が36度以下の低体温児が急増しているのです。低体温は健康に様々な悪影響を及ぼし、身体の不調は心や情緒の問題にも大きく関わってきます。やせ気味な子、疲れやすい子、集中力がない子、動きが緩慢な子、食欲にムラがある子、風邪を引きやすい子、アレルギーがある子などは低体温に要注意です。人間には本来体温調節機能という生きていくために必要な自己防衛本能が備わっています。ところが近年は冷暖房によって管理された環境にあり、寒いときは筋肉が体温を上昇させる、暑いときは発汗によって体温を下げるという自己調節機能が発揮されることなく弱ってしまうのです。また、子供が充分な運動をせずに育つと、筋肉が鍛えられないばかりか、筋肉がエネルギーを発生して体温を上昇させる機会をも奪っているといえるのです。

体温を上げるには

低体温の子供の不調や精神不安定を改善するには、どうしたらよいのでしょうか?まず体温を上げることが肝心です。体温が1度上がると免疫力がアップします。子供の体温がピークになる下校後にしっかり身体を動かすことが必要です。子供の筋肉が鍛えられて体温が上昇することで、ホルモンの分泌が良くなり、体温調節機能も正常に働き始めます。また睡眠中に下がった体温を上げる役割を持つ朝食を、もっと大切にしなければいけません。朝食をきちんと摂り排便をする習慣をつけることで、自然に活動型の正常な体のリズムに戻り、通学意欲も湧いてきます。この朝の習慣を作るためには夜9時に寝る習慣をつけたいものです。情緒の安定には睡眠は欠かせません。このように、子供らしい体温を回復するためには、まず「充分な運動」によって自律神経を鍛え体温調節機能を正常化させること。早起きして「朝食」をきちんと摂り、排便してすっきり一日をスタートさせること。しっかり「睡眠」を摂るために早く寝かせること。ただこれだけの基本的な生活リズムが体温を上げる好循環を生んでいくのです。

まとめ

体温の異常は心と身体に影響します。疲れやすい子、キレやすい子は、低体温で身体が冷えているのです。「運動」「睡眠」「食事」を見直し、子供らしい生活リズムを整えてあげることから、子供らしい活発な身体が育ち、心も育っていくのです。