塩分と体温の密接な関係について

塩

体温は筋力でつくられます。筋肉は、細胞中に塩分が流れ込むと収縮し、カリウムが排出されると緩みます。体を動かして筋肉が伸縮することによって、熱が発生します。このように、塩分は筋肉が収縮するためにも必要であり、また筋肉を動かして熱を発生させることで体を温める重要な役割を担っています。

塩分の不足で起こる低体温

塩分と体温の関係からいっても、体を温める作用がある塩分をむやみに控えることは低体温の原因にもなることは明らかです。塩分の取り過ぎではなく、塩分の不足を心配することの方が大切です。それでも、やはり塩分の取り過ぎが気になる方は、塩分の排出作用に役立つカリウムを豊富に含むりんごやカボチャなどを食べる、運動やサウナで汗を多めにだすなどといったような工夫をしてとるようにすればいいでしょう。適切な塩分量は、一日10g(小さじ2杯)程度といわれています。汗や尿で一日1.3g程度の塩分は体外に排泄されるので、一日10g前後までは気にしないでとるようにしましょう。

大切なのは、塩分をためこまないこと

塩分、体温そして筋肉が密接に結びついていることは、お分かりになったと思います。塩分の体を温める作用、筋肉を収縮させる作用はとても重要です。しかし、最も大切なのは塩分の量ではなく、塩分をためこまないで十分、体内で過不足なく作用させるためには、筋力をつけて運動不足にならないようにすることです。体温は筋力と関係していますから、体温を上げるためにも筋肉量を増やすことが必要です。

まとめ

塩の種類もいろいろあります。精製塩は塩化ナトリウム99.5%以上のもので、自然海塩は伝統的な塩づくりによる塩で、岩塩は日本にはなく、欧米や東南アジアなどからの輸入物です。食卓塩、魚料理用、肉料理用と分けて使っている家庭もあります。自分に合った塩分を過不足なくとることが、健康を維持することにつながります。

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