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胃腸炎から来る低体温の症状について

胃や腸の粘膜の炎症を胃腸炎と呼んでいます。通常は感染が原因ですが、毒性のある化学物質や薬の摂取が原因となる場合もあります。胃腸炎と低体温にはどのような関係があるのでしょうか。

 

胃腸炎の原因と症状

胃腸炎の原因として最も多いのはウィルスです。ウィルスが腸の粘膜細胞に感染、増殖し下痢や嘔吐、発熱、腹痛、全身の倦怠感を引き起こします。これらを感染性胃腸炎と呼んでいます。下痢は軟便から、水様便、時に血便となる事もあります。下痢を起こす事で脱水症状を引き起こす事もあるため注意が必要です。感染性胃腸炎に対し、サルモネラ菌などが原因となる細菌性胃腸炎があります。細菌性胃腸炎は菌が細胞を破壊してそこに潰瘍を作り、出血をおこさせ、タンパク質や水分を含む体液を大量に下痢で漏出させます。

 

腸の役割

腸は第二の脳と呼ばれるほど、健康維持には大切な役割を持っています。腸は口から入った食べ物からエネルギーや栄養素を吸収する役割と、ホルモンバランスの調節機能などの役割を持っています。これらの重要な働きを担う腸は、不規則な生活や乱れた食生活などによって炎症を起こし、病原体などの侵入で衰えてしまう事もあるため、腸内環境は整えておく必要があります。ホルモンバランスの乱れや、十分な栄養を吸収できない状態が慢性的に続くと、基礎代謝が低下し低体温へとつながります。胃腸がもともと弱く、食べ物をエネルギーにできない状態の方に低体温が多くみられるのはこのためです。

 

まとめ

腸内環境を整える事は胃腸炎の予防につながります。腸は口から入った食べ物を吸収し、エネルギーに変える大切な役割があるため、胃腸炎で腸の働きが悪くなると低体温につながります。低体温は血液循環を悪くし、基礎代謝を低下させ、内臓の働きも悪くしてしまうため、悪循環となってしまいます。また免疫力の低下によってウィルスに感染しやすくなり、更に低体温と胃腸炎の悪循環となります。